下半身太りと冷え

　女性に多い冷え性ですが、これも下半身太りと関係があります。冷えの原因には、血流が悪くなることがあるからです。血流が悪ければ、当然、むくみやすくなるでしょう。また、脂肪が付着する原因ともなるのです。下半身痩せのためには、冷えについてもよく知っておく必要があります。

　体脂肪がつく理由は、女性の体の保護とともに、寒さ対策でもあります。体温が奪われないように、厚い脂肪をまとうのです。冷えは、体温が上がらないことですから、体の防衛反応として、脂肪がつきやすくなります。これも、下半身太りを助長する理由になります。


　また血流が悪くなれば、リンパ節から静脈に老廃物が流れにくくなります。老廃物が溜まると、脂肪と結びついてセルライトを作ります。セルライトは、ご存知のようにエネルギーに変えることが難しくなった脂肪の塊です。これが徐々に増えて何層にもなることによって、より下半身の脂肪が使われにくくなるのです。


　冷えは体全体の現象ですが、心臓から離れるほどその影響が現れます。したがって、手先や足先が冷たくなるのです。しかし、脂肪はつきやすいところにつくという性質があります。そのため、指先や足先ではなく、二の腕や太もも、お尻周りなどにより付着することになるのです。


　このように、冷えそのものも体脂肪がつきやすくなる原因ですが、冷えの原因となる血液循環の悪化が、脂肪の付着やセルライト化を促進しているのです。