下半身痩せの方法（運動）

　ではいよいよ、下半身痩せのための実践方法を説明しましょう。まずは運動に関してです。特に何か激しい運動が必要だというわけではありません。ここでは血流を良くするために、体を動かしてする方法について説明しましょう。

　まずはマッサージです。これにはリンパマッサージとかスポーツマッサージと呼ばれるものがあります。いずれも、リンパ液や血液をより多く流すようにすることで、疲労物質や老廃物を早く体の末端から取り除く効果があります。


　リンパマッサージは、特に鼠径部（太もものつけ根）のリンパ節をマッサージします。手のひら全体を使って、太ももの内側を円を描くようにゆっくりと、リンパ節に向かってマッサージします。だいたい2～3分くらいすると良いでしょう。湯船に使ってくつろぎながらやると、血流もよくなるので効果的です。


　スポーツマッサージは、特にふくらはぎから太ももにかけて行うと良いでしょう。これも手のひら全体を使って、足先からやさしくなであげるように太ももに向けて手を動かします。強く指圧してはいけません。じんわりと動かすことがコツです。


　さらに血流を良くするために、ふくらはぎの筋肉と腹筋を動かす運動をします。ふくらはぎを動かすには、足首を動かします。仰向けに寝るか床に座って足を伸ばした状態で、足首をまげてつま先を上げたり、逆に伸ばしたりを繰り返します。ゆっくりと10回くらい、ふくらはぎ意識しながらやるとよいでしょう。あまり力を入れすぎないようにするのがコツです。


　腹筋を動かすには、上体そらしが最適です。腹式呼吸も合わせて行います。立つか椅子に腰掛けた状態で、上体をそらしながら息を吸います。続いて上体を前に折り曲げながら息を吐きます。これも10回くらい、ゆっくりと行いましょう。お腹に意識を置いて、腹式呼吸をするのがコツです。


　これらの運動は、1日に数回行えばよいでしょう。特に立ち仕事や座りっぱなしの仕事では、脚の血流が悪くなっています。足首の曲げ伸ばしや上体そらしを、ときどきやると良いでしょう。これらの筋肉がポンプの働きをして、静脈に滞った血液を押し流してくれます。